決算書の読み方① ~まずは全体像をつかもう~

大阪市中央区北浜の税理士室田昌克です。

自社の財務面での課題を明確にする、銀行融資を受けやすくする、株式投資に役立つ(かも)に活用できる決算書の読み方を今回から6回シリーズで展開します!
決算書や会計を重視された経営者としては稲盛和夫さんがおり、稲盛さんを見習われたい方には必見の内容になっております。

本文中の(参照:元PPT~)と記載しているのは、資料をこちらにアップしておりますので、適宜ご参照ください。

「決算書を見てください」と言われても、数字がずらっと並んでいて何から見ればいいのか分からない――そんな経営者の方は多いのではないでしょうか。

今回から数回に分けて、決算書の基本的な読み方をできるだけ分かりやすく解説していきます。第1回のテーマは「決算書の全体像」です。

会社の経営は3つのステップの繰り返し

(参照:元PPT p.2)

会社の経営活動は、突き詰めると次の3つのステップの繰り返しです。

  1. お金を集める(資本金の出資、銀行からの借入など)
  2. 投資する(集めたお金を設備や商品仕入などに使う)
  3. 利益を上げる(投資したお金を使って売上を立て、利益を生む)

そして、このプロセスのすべてが「貸借対照表(B/S)」と「損益計算書(P/L)」という2つの決算書に反映されます。つまり、決算書を見れば、その会社が「どうやってお金を集め、どう使い、どれだけ利益を生んだか」という経営の結果が分かる、ということです。

損益計算書=経営成績、貸借対照表=財政状態

(参照:元PPT p.3〜4)

決算書の読み方を理解するうえで、まず押さえておきたいのがこの対応関係です。

  • 損益計算書(P/L)=経営成績 一定期間(通常は1年間)で、いくらの利益(または損失)が出たかを表す「フロー」の情報です。
  • 貸借対照表(B/S)=財政状態 決算日という一時点において、どれだけの資産を持ち、どれだけの負債を抱えているかを表す「ストック」の情報です。

イメージしにくい場合は、家計に置き換えて考えると分かりやすくなります。

給与明細は「その月にいくら稼いだか」という一定期間の成果を示すものですし、通帳の残高は「今この瞬間にいくら持っているか」というある時点でのストックを示すものです。この感覚が、そのまま決算書の2つの表の違いに対応しています。

まとめ

  • 決算書には「損益計算書」と「貸借対照表」の2種類がある
  • 損益計算書は一定期間の経営成績(フロー)
  • 貸借対照表は一定時点の財政状態(ストック)

次回は、貸借対照表の中身をもう少し詳しく見ていきます。「右側」と「左側」が何を意味しているのか、なぜ「バランスシート」と呼ばれるのかを解説する予定です。

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